メドック格付第3級！時を超えて輝きを増す、絹のような口福 CH ラ ラギューヌ オーメドック グランクリュ クラッセ [1981] 750ml
フランス ボルドー 格付3級 辛口 赤ワイン 浜運

≪ワインについて≫
一貫した品質が高く評価されるラ・ラギューヌの1981年。困難なヴィンテージであったものの、40年以上の時を経ても褪せない果実味の表現力と美しい構造をたたえています。プラムやブラックチェリー、森の下生え、タバコ、モカ、スパイスの絡み合う複雑なアロマ。驚くほど生き生きとしたアタック、しっとりとしたなめらかな質感、果実味に溶け込む熟成感のバランスの妙があり、ややコンパクトでありながらも格付シャトーの底力をしっかりと感じさせます。

≪生産者について≫
総じてエレガントでアロマティック、常に安定した品質を誇るメドック格付第3級のシャトー。豊かで肉付きが良く、ほとんどのヴィンテージは比較的若いうちから楽しむことができます。

畑ではオーガニック農法が実践されています。メドック最南端で南向きの砂利質の丘は最も早熟な畑でもあり、白い小石が多く混じる土壌は水はけがよく、さらに太陽光の反射により果実の成熟を促します。良好な条件のもと、カベルネ・ソーヴィニヨン65％、メルロー30％、プティ・ヴェルド5％が栽培されています。

醸造においてはグラヴィティ・フロー・システムを導入し、ワインに無駄な負荷をかけません。3度の厳しい選果、区画ごとに大きさを分けられた温度調節可能な72基のタンクなど、醸造システムも隙のない徹底ぶりです。抽出は穏やかに行うクラシカルなスタイル、熟成には新樽を50％ほど使用し約18ヵ月熟成、ワインはブレンド前に慎重に選別されます。これらの工程により官能的でシームレス、肉付きの良さと熟成ポテンシャルを備えたワインが生まれます。

今日の素晴らしい状態になるまでには厳しい過去を乗り越えたラ・ラギューヌ。第二次世界大戦とその余波、経済不況、1956年の霜害などの困窮を受け、1950年代にはほとんど廃墟と化していました。一度は救出されたものの費用の高騰により数年で売却されています。1962年にシャンパーニュ・メゾンのアヤラ社がシャトーを取得。アヤラ社の所有の下、先進的な改善が行われ、今日では非常に高い品質を維持しています。