紅乙女 胡麻祥酎 25° 720ml 角瓶 長期貯蔵

福岡県の南、大分にもほど近い久留米市田主丸町に蔵を構える紅乙女酒造。耳み納のう山脈のふもと、利根川、吉野川と並び「日本三大暴れ川」と称される筑後川が雄大に流れる自然豊かな町で、紅乙女酒造は様々な焼酎を造っている。

　その中にあって、「胡麻祥酎 紅乙女」の誕生は300年以上続く清酒蔵の女将・林田春野さんの女性ならではの感性で、洋酒に負けない香り高いお酒を造りたいという発想から始まった。試行錯誤を重ねてようやく辿り着いた原料が「胡麻」。自身が子育て中でもあった彼女から生まれた「紅乙女」は、扱いが大変難しい胡麻の薫り高い風味を、赤子をあやすように、優しく引き出した。また、長時間熟成を重ねることでまるでコニャックを思わせる気品高い味わいも兼ね備えた。

　そんな香り高い「胡麻焼酎」は、水割りやお湯割りで香りをさらに開かせて愉しむのがお薦めとのこと。さらに製造部長の垣原氏にこの焼酎に最も合う料理は？と尋ねたところ、「地元〝千年豚〟のしゃぶしゃぶと胡麻ダレが合うっちゃよ」と教えてくれた。豚の脂身の甘さが胡麻ダレ×胡麻焼酎の香りの相乗効果で更に際立つのだそうだ。試してみれば、なるほど芳ばしい胡麻の香りに包まれた豚の脂身からは旨み、甘味があふれ出す。この組み合わせ、暫くはヤミツキになりそうだ。


文／焼酎バイヤー 井上

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